WBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)は、オーバーウェイトでWBC世界ミドル級暫定王座を剥奪されたマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)と対戦。18日(日本時間19日)米・加州カーソン・スタブハブ・センター。
相変わらずリラックスした表情のゴロフキン。この夜の報酬は90万ドル(約9600万円)。
ルビオの報酬は45万ドル(約4800万円)。ここから罰金10万ドル(約1千万円)が差し引かれる。ルビオの特別トレーナーには、ロベルト・ガルシアが就いた。
上写真前列左からルビオ陣営のレヒナルド・キキュレ、ゴロブキンを有する「K2プロモーション」代表のトム・ローフラー、ルビオの代理人サンプソン・リューコーイッツ。
左からエド・レビーンIBO会長、WBCマウリシオ・スライマン会長、WBAヒルベルト・メンドサJr副会長。
この試合はK2プロの要請で、ゴロブキンが勝利したらWBCの暫定王座を取得する稀有な統一戦となった。K2プロの思惑は、コットとの対戦をWBCに強制化させることだ。
いよいよ試合開始。賭け率は17-1で圧倒的にゴロフキン有利。
体格的にはルビオが大きく上回ったが・・・。
先攻めのゴロフキン。
早くて強い左ジャブを中心に、ルビオに揺さぶりをかける。
体ごとぶつけるようなパンチでゴロフキンの攻勢をストップしようとするルビオだが、ゴロフキンには通じない。
ゴロフキンのスピーディーなパンチがルビオを襲う。
ゴロフキンは外にパンチを散らしたかと思うと、一転インサイドから強烈な右アッパーを打ち込む。
そして、ゴロフキンの強烈な左フックがルビオのテンプルへ命中すると、巨体はもんどりうってキャンバスへ横転。
ジャック・ライス主審のカウントを聞くルビオ。
何とか立ち上がったが、とき既に遅し。KOタイム2回1分19秒。
強さを見せつけたゴロフキン。WBC世界ミドル級の暫定王座を獲得した事は大きなメリット。左はボブ・ロジストWBC立会人(ベルギー)。
後はWBCが正規王者ミゲール・コット(プエルトリコ)との指名試合を、強制出来るかどうかに興味が集まる。コットの王座はサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が色気を見せている。
これで31戦全勝(28KO)無敗。連続KO記録を「18」に伸ばしたゴロフキン。K2プロのローフラー代表は、契約寸前で壊れたフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)との戦いに興味を示しているが、チャベスJrは契約不履行でトップランクから訴えられており、リング復帰の道は見えていない。
戦う王者ゴロフキンの次戦は、来年2月、欧州のリングになりそうだ。