大晦日、ワタナベジム所属の3選手出場によるWBA公認トリプル世界戦が、東京・大田区総合体育館で開催されることが、主催のワタナベ・プロモーションから発表された。エースのSフェザー級王者内山高志選手は、同級9位イスラエル・ペレス(亜)とV9戦。
ペレスは27勝(16KO)2敗1分の35歳。キャリア13年のベテランはここ11年間負けていないが、近年は試合数も少なく、それほどの怖さはない。ここは内山選手の豪快な倒し納めを期待。
Sフライ級王者河野公平選手は、初防衛を懸けて同級5位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ)と対戦。動くヒメネスを、河野選手が持ち前の馬力で崩しにかかる試合は、中盤以降、王者がパワーで押し切りそう。
「王者になったゲンのいい会場で、印象に残る試合を。大晦日ボクシングを定着させたい」
河野V1戦は5位ヒメネス WBA世界Sフライ級
Lフライ級9位の田口良一選手は、同級王者アルベルト・ロッセル(ペルー)に世界初挑戦。井岡一翔(井岡)選手の王座返上に伴い、暫定王者から正規王者に昇格したロッセルは、今度が正規王座の初防衛戦。32勝(13KO)8敗の36歳。
バンタム級時代にブシ・マリンガ(南ア)、Sフライ級でウーゴ・カサレス(メキシコ)の世界王座に挑んで、いずれもストップ負けの記録が残る。他にも著名選手との対戦経験は多く、負けは多いがそのキャリアは侮れない。
「このチャンスをきっとものにする。アグレッッシブに行きたい」
世界初挑戦の田口選手は、動く王者を追う展開になる。王者の足とスピードをどんな形で止めに行くのかが鍵。井上尚弥(大橋)選手との試合経験を活かし、ペルーの英雄の牙城を崩していってほしい。王座奪取に期待。
なお、このクラスには指名試合期限があり、勝者は来年4月8日までに暫定王者ランディ・ペタルコリン(比)と対戦することが義務付けられている。
ワタナベジム。3人同時世界王者誕生なるか。大晦日が楽しみです。
TV放映は、”ボクシング”のTV東京。(^O^)/