25日(日本時間26日)、メキシコ・プラヤ・デル・カルメン(頻出するカンクンの近隣都市)で、WBC初となる女子総会が、世界各国から集まった女子ボクサー、関係者らで盛大に開幕。
村田諒太(帝拳)選手の相手、”タイソン”・ルナのメイントレーナーを務めた元140Lb王者「メキシコの柴崎コウ」ことアナ・マリア・トーレス。
下は初のWBC女子王者(140Lb・現行の制度からは非公式・正式には09年王座獲得)のクリスティ・マーチン。(米)90年代後半のドン・キングが主催するマイク・タイソン戦の前座で紅一点人気を博した。
アナ・マリアと2度の激戦を演じたジャッキー・ナバ(メキシコ)。
下は現フェザー級王者、ジョリーナ・ムルジェンコビッチ(カナダ)。
9月6日、0-2の判定でナバに敗れ王座を失ったばかりのアリシア・アシュレー(ジャマイカ)。
下は3団体会長とデラホーヤ、そして土曜日に同地で興行を控えたペペ・ゴメスプロモーター。
女子ボクシングの先駆けとなった46歳のローラ・セラノ(メキシコ)と、WBAヒルベルト・メンドサ会長が悼辞。
各国の旗を持って入場の選手たち。
中心はトーレス。その左は140Lbシルバー王者クララ・スベンソン(スウェーデン)、すぐ右はトーレスと2度の激戦を演じたナバ、そして日本の黒木優子(YuKOフィットネス)選手。
小関 桃 (青木)選手の両側は、元フェザー級王者シャロン・アニョス(豪・白髪)、現118Lb暫定王者ジェシカ・ゴンザレス(メキシコ)。
他の公用で遅れて到着のロベルト・ボルヘ・キンタナロー州知事(ペペ・ゴメスプロモーターの拠点、カンクンおよび当地のプラヤ・デル・カルメンとも同州に
属する)が、ゴメスプロモーターとともに地元の興行に貢献した、デラホーヤにWBCに代って記念のトロフィー(フィギュア)を贈った。
やはり遅れてきたキングにも同様のもてなし。キングは、クリスティ売出しのほか、メキシコ初のヘビー級世界戦(WBC)をカンクンで実現させた。
今回は出席できなかったモハメッド・アリの娘で、元168Lb王者のレイラ・アリが映像でメッセージ。
マウリシオ・スライマンWBC会長のスピーチ。
女子ボクシング普及のパイオニア的存在、クリスティとローラ・セラノ(左)。因果にも、ローラのデビュー戦は94年ラスベガスのMGMでクリスティとの引き分け試合。
メキシコ女子ボクシング史に残る、感動の連戦を演じたアナ・マリアとジャッキー。
メンドサWBA会長と、9月6日、激戦を演じた両選手。
”カンクンのボス”、ぺぺ・ゴメス・プロモーター。
夜の部の晩餐会に舞台は移行。司会はWBCにおける女子ボクシング推進および、養護施設、病院の慰問等福祉活動団体「WBC・CARES」を先導するジル・ダイヤモンド(米)。彼女はたびたびWBC世界戦の際に来日し、孤児院の慰問を欠かさない。
小関選手の右はダイヤモンド女史の右腕的存在、エディ・ピアソン氏(カナダ)。小関、富樫の世界戦ダブルヘッダーが翌日に予定された2011年3月11日、計量後1時間経たずに起こった震災で試合が延期となった現場に居合わせた。
小関選手は14回防衛の表彰を受けた。
参加した日本の両王者は、「今まで女子ボクシングが男子ボクシングと比較されて、どうしてもマイナー視される空気を感じ肩身が狭かったが、この総会に出席して、女子ボクシングを大切に思ってくれている人たちが、こんなにたくさんいることを知って驚いた。今後の大きな励みになった」。
小関選手は「メキシコ人選手たちが、同胞(同邦)人ということで屈託なく仲良く接しているのを見てうらやましかった。日本ではなかなかそういった親睦(親交)を深める環境がない」 と、感想を締めくくった。