WBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)選手の7度目の防衛戦は、10月22日、東京・代々木第2体育館で、指名挑戦者の同級1位スリヤン・ソールンビサイ(タイ)を相手に行われる。アンダーカードでは、元2階級制覇王者粟生隆寛(帝拳)選手が、元王者ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)と対戦。
元Sフライ級王者スリヤンは、2012年3月、佐藤洋太(協栄)選手に敗れて以来短いスパンで試合をこなし、現在17連勝中。43戦のキャリア=37勝(16KO)5敗1分=の中に、KO負けは一度もないが、5連続KO防衛続ける山中選手の、”神の左”爆発が期待される。
元王者同士のライト級10回戦も興味深い。
2009年10月、ホルヘ・リナレス(帝拳)選手を衝撃のワンラウンドKOに降し、WBA世界Sフェザー級王座を強奪したサルガドは、初防衛戦で内山高志(ワタナベ)選手の強打に屈するも、11年9月、IBF世界同級王座にカムバックし3度の防衛に成功。
昨年3月の王座陥落後、11月の再起戦も落とし、現在2連敗中のサルガドだが、思い出の代々木第2体育館登場で、世界上位の粟生選手相手に心機一転、巻き返しをはかってくるだろう。
この試合を世界前哨戦と位置づける粟生選手には、3階級制覇に繋がるスッキリした勝利が求められる。サルガド、26勝(16KO)3敗1分1NC。粟生選手、26勝(12KO)3敗1分。