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八重樫vsゴンサレス 決戦・いよいよゴング!

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WBC世界フライ級タイトルマッチ。王者・八重樫東(大橋)vs挑戦者・ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の一戦は、本日、両選手ともに計量をクリア(八重樫50.8キロ、ゴンサレス50.7キロ)。いよいよ明日、『至高』の戦いは運命のゴングを迎える。


アマ、プロ通じ126戦不敗。KO率80%超えのゴンサレスを相手にする八重樫選手は、「命を懸けて全力で挑む。僕の生きざまを見届けてください」と、強い決意をにじませた。

一方のゴンサレスも「準備は出来ている」と、3階級制覇達成へ揺るぎない自信をみせつけた。

激戦必至。果たして『至高』の戦いを制するのは・・・。


「強い選手に勝ってこそ、本当のチャンピオンだと思う」(八重樫選手)

1990年10月25日。八重樫選手の師匠、WBC世界ミニマム級王者大橋秀行(ヨネクラ)選手は、1位 李 敬淵(韓国)ではなく、3位のリカルド・ロペス(メキシコ)を挑戦者に選んだ。理由は、「井岡くん(弘樹)の後ばっかり追いかけている感じで嫌だった」のと、「世界の肩書きがあるのに、相手が東洋ばかりじゃおかしいと思って」。

しかし、当時のロペスはアマ、プロ通じ65戦不敗。ルーベン・オリバレス、カルロス・サラテ他、多数の名王者を育て上げた名匠クーヨ・エルナンデスが戦前から、「ロペスは私の最後の最高傑作」と断言。 

海外メディアは、「世界戦が決まった時が、ロペスの長い時代の始まり」と、最大級の賛辞を贈る。そんなロペスを自ら挑戦者に指名した大橋選手は、「怖くて神経性胃炎にもなってしまいましたよ」。 

かくして、「150年に一人の天才」(米倉会長)は、後楽園ホールで最強の挑戦者とグローブを合わせた。                                                                                            

勝ったロペスは歴史に名を連ねる名選手へと成長。52戦51勝(37KO)1分無敗のレコードを残し引退。

試合後、「もう責任ははたした」と引退をほのめかせた大橋選手は、ロペスへの雪辱を決意し再起。92年10月、WBA王座返り咲きを果たしている。

四半世紀の時を越えた今、大橋会長にはこの時の経験がある。そして、師匠の心をそのまま受け継ぐ八重樫選手。明日は、「人生を賭けた戦い」に期待したい。

試合の模様はフジテレビ系列で、9月5日(金) 21時30分~23時22分(最大延長24:37まで)放映。

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