6日(日本時間27日)、ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデンで開催された、ゲンナジー・GGG・ゴロブキン(カザフスタン)vsダニエル・ゲール(豪)戦興行のセミファイナルは、無敗のヘビー級同士、WBC2位ブライアント・ジェニングス(米)vsWBC3位マイク・ペレス(キューバ)の12回戦。
18戦無敗(10KO)のジェニングス。
20勝(12KO)1分無敗のペレス。
左から、マウリシオ・スライマンWBC会長、アルベルト・レオン立会人(米)、ペレス、ゴロフキンのプロモーターで、ヘビー級王者クリチコ兄弟も共同プロモートする「K2プロモーション」代表のトム・ローフラー(米国生まれで両親はドイツ出身)。
「マウリシオは、ゴロフキン見たくて来たんじゃないんですか?」(^-^)/
ペレスの右は、トレーナーのアダム・ブース(英)。デビッド・ヘイ(英)も傘下。
反撃するジェニングスだが、前半戦はペレスのペース。
しかし、決定打を加えるには至らない。
4第ラウンド。ジェニングスが、ようやく反撃の狼煙を上げる。
この回はジャッジ2者が、ジェニングスにポイントを与えた。しかし、WBCスタイルとニューヨークスタイルのスコアカードは、対戦者欄の表記が逆。後、ひと悶着することになる。
5回、6回は再びペレスが攻勢。
このまま行けばペレスの圧勝となるところだったが、7回から疲れが見えたペレスにジェニングスは反撃。ポイントを挽回して行く。
ラストラウンド。ペレスはプッシングで減点1を取られる。
そしてこれが、この試合の明暗を分けることになった。
12回終了。判定に持ち込まれた勝負は、114-113、115-112、113-114でジェニングスが勝利。
WBC版(写真)の第4ラウンドのグレン・フェルドマン、ジョー・パスカリの採点10-9が誤って逆に表記されていることが判明(正しくは、ジェニングスが10-9で有利)し、ジェニングスの手があがったが、最終回ペレスの減点がなければ引き分けだった。
際どく勝利したジェニングス。とにかく無敗をキープし、WBC世界ヘビー級王座挑戦への準決勝を突破した。
右端はアンドレ・ウオード(米)も傘下に置く、マネジャーのジェイムズ・プリンス。本業はラップ音楽。
今後のヘビー級戦線の盛り上がりに期待したい。