26日(日本時間27日)、WBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・GGG・ゴロブキン(カザフスタン)は、ニューヨーク・マジソン・スクエア・ガーデンのリングに登場。正規王者時代から数えて、通算11度目の防衛戦に挑んだ。
挑戦者は元WBA、IBF世界同級王者ダニエル・ゲール(豪)。試合を前に、王座返り咲きに並々ならぬ自信を見せる発言を続けていた。
マイケル・バッファーも気合のコール。
いよいよ試合開始。
直前オッズは7-1でゴロフキン圧倒的有利。
なんとか距離を保ちたいゲールだったが、ゴロフキンはそうはさせない。
強いボディブローで挑戦者の動きを止めにかかる。
王者の右ストレートが挑戦者を捉える。
試合の主導権はあっさりゴロフキンが握った。
ゴロフキンのしつこい連打を浴びたゲールは、こらえきれずにキャンバスへ崩れ落ちていく。
立ち上がって来たゲールに猛攻を加えるゴロフキン。
「第2ラウンドの途中までは慎重に戦ったけど、相手の動きを見切った後は積極的にアタックしたんだ」(ゴロフキン)
なんとか第2ラウンドを乗り切った挑戦者。
しかし、甚大なダメージを被った。
対照的に、とても試合中だとは思えない程落ち着いた表情のチャンピオン。
3回開始早々、カットした傷のドクターチェックを受ける挑戦者。
戦闘再開。「たまにゴロフキンも喰らってはいるんですけどねェ」(山田純夫氏)
ゲールの右に合わせて、ゴロフキンの右カウンター一閃。
挑戦者はふっとぶようにダウン。
立ち上がったゲールだったが、マイク・オルテガ主審はここで試合をストップ。TKOタイム3回2分47秒。
ゴロフキンはこれで17連続KO勝ち。
圧倒的強さで11度目の防衛(IBOは8度目)に成功したゴロフキン。
初めて登場したMSG・アリーナには9千席が用意されたが、ほぼ満員の8572人の観衆を集めた。
「ミドル級王座を統一したい。チャンピオンが多すぎる」と語ったゴロフキンは、MSGをホームタウンとするWBC世界同級王者ミゲール・コット(プエルトリコ)との対戦をアピール。
「今日のゴロフキンを見ると、コットはちょっと厳しい感じですね」(山田純夫氏)
「私たちは誰とでも戦う意思がある」(ゴロフキンのプロモーター、トム・ローフラー)
次の対戦相手は果たして誰になるのか。楽しみです。