6月7日(現地時間)、ニューヨーク・MSGで開催されたWBC世界ミドル級タイトルマッチ。セルヒオ・マルチネス(亜)vsミゲール・コット(プエルトリコ)戦のHBO・PPV売上は35万件。HBOをはじめとする関係者の期待、プレスの予想は45万件~60万件となっていただけに、ボブ・アラムも落胆を隠せない。
それでも入場料売上が470万ドル(約4億7800万円)あり、トータルでの「赤字は免れた」(アラム)という。
ファイトマネーはコット300万ドル(保障700万ドル・約7億1千万円)、マルチネス150万ドル(約1億5千200万円)+PPVボーナス。アンダーカード出場選手は、ウィルフレド・バスケスJr6万5千ドル(約660万円)、メルビン・ソンソナ3万ドル(約300万円)、アンディー・リー7万ドル(約710万円)、 ジョン・ジャクソン6万ドル(約610万円)。
前座で一番高かったのは、コット・プロモーション傘下のホルヘ・メレンデスの8万5千ドル(約860万円)。しかし、この日は判定負け。
アラムは、「最近はメイウェザーもパッキャオも、そしてUFCもPPVがあまり売れていない。それはPPV興行が多すぎるから」と、売上不振の原因を分析。
マルチネスのプロモーター、ルー・ディベラは、「同日行われた無料イベント、ベルモント・ステークスと、NHL・スタンレーカップ決勝戦に注目度で敗れた」と語っている。
4階級制覇を達成したコットの次戦は12月、ホームタウンMSGで予定されているが、アラムが計画している対戦相手は、ティモシー・ブラッドリー(米)。
前々から、「PPVが売れない選手」とアラムがこぼしていたブラッドリーとコットを、155ポンドあたりのキャッチウェイトで対戦させようとしていることについては、「マルチネスよりも確実に売れないブラッドリーを相手に、PPV興行にする必要があるのか」という批判が多い。
注目のコットvsサウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)戦は、「今年はない。来年5月上旬」(アラム)を計画していると言う。アラムの次なる戦略に注目。
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