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クリチコvsレアパイ 世界ヘビー級タイトルマッチ

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IBF、WBO世界ヘビー級と、WBA世界同級スーパー王者のウラジミール・クリチコ(ウクライナ)が、26日(日本時間27日)、ドイツ・オーバーハウゼンで、WBO1位の指名挑戦者アレックス・レアパイ(豪)の挑戦を受けた。







ウクライナ国歌を担当したのは、兄ビタリ婦人のナタリア。

挑戦者レアパイ。30勝(24KO)4敗3分の34歳は、2011年4月、インドネシアでオケロ・ピーター(緑)選手に3回KO勝ち。この試合に備えトラック運転手の職を辞して、トレーニングに専念して来た。





試合当日、ロシアから現地入りのマイケル・バッファー。前日、WBAクルーザー級戦ギレルモ・ジョーンズ(パナマ)vsデニス・レべドフ(ロシア)も担当予定であったが、同試合はジョーンズの薬物反応で土壇場で中止。

下は左からリンジー・タッカーIBF立会人、フランシスコ・バルカッセルWBO立会長、エド・レビーンIBO会長。両会長は立会人を兼ねた。 





左からトーマス・ピュッツ独コミッション代表。この日は立会人の派遣に都合がつかなかったWBAの立会人代理を務めた。エディ・コットン(米)主審。そして右は、クリチコの米国の共同プロモーション会社K-2プロモーションのトム・ローフラー代表。両親がドイツ人で、現地人には独語で対応。







王者陣営には実兄ビタリの顔も。世界の注目の的、ウクライナの不安定政局の渦中でキエフ市長立候補に意欲的な兄ビタリは、欠席も予想されたが、姿を現し、報道陣のインタビューもこなしていた。

試合開始。クリチコに臆することなく前進しレアパイだったが。



王者の軽い左フックを頭上に受けると、バランスを崩してダウン。

立ち上がった挑戦者はまたもや前進。







クリチコは前進を続けるレアパイに、コンスタントな左ジャブ主体に対応。気を見て強烈なワンツーを打ち込んだ。







第2ラウンド終了。余裕が伺える王者陣営。









王者のパンチを受けても、「効いていないぞどんどん来い!」とポーズしながら前進を続けたレアパイは、左右オーバーハンドに活路を見い出そうとするが、クリチコはこれをスウェー、ステップバックで回避。そしてジャブ、ワンツーを打ち返す。





第5ラウンドに入ると、クリチコはパンチの回転をスピードアップ。

強い右が挑戦者を捕らえる。







ダメージ蓄積が噴出したレアパイは、もんどりうってダウン。





立ち上がった挑戦者。

試合は続行されたが、レアパイは再度後ろへ吹っ飛ぶようなダウン。





コットン主審は即座に試合をストップ。

第5ラウンド2分5秒TKOでクリチコが王座防衛に成功。















「レアパイの勇敢さには敬意を払う」

38歳の意王者は、62勝(53KO)3敗。ここ10年間負け知らずである。

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