22日、元WBA世界Sバンタム級王者下田昭文(帝拳)選手は、勇躍マカオのリングに登場。空位のWBOインターナショナル・フェザー級王座決定戦に出場した。この試合に勝てば、2階級制覇へ向け夢は大きく広がる。大事な試合だ。
対戦相手は、元WBO世界Sフライ級王者メルビン・ソンソナ(比)。これまで17勝(14KO)1敗1分、アマ150戦以上のキャリアを持つ23歳は、長身のサウスポースタイルから放つ、切れ味鋭いストレートが武器。
タプダサン(比)主審の注意を聞き、いよいよ試合開始。
下田選手は、長身ソンソナのボディを攻める。
比国人はロングレンジから、得意の左を飛ばす。
ジャブの差しあいは、ソンソナが僅かに上回った。しかし、初回、2回と3人のジャッジのうち2人は、下田選手にポイントを与えた。
「これは行けるぞ!」
そう思われた矢先の第3ラウンド。飛び込む下田選手に、ソンソナの左アッパーがドンピシャのタイミングで炸裂。
悪夢の一発。背中から倒れた下田選手は、全く動かない。
試合は終わった。KOタイム、3回1分17秒。
してやったり、ラウンドガールに囲まれご機嫌の勝者ソンソナ。
無念。失意の敗者はさびしくリングを去っていく。
世界フェザー級戦線のトップシーンに躍り出たソンソナは、かつて、クリス・ジョン(インドネシア)をゴールデン・ボーイ・プロに売り込んだサンプソン・リューコーイッツ(右)の手によって、再び米国進出を果たす(最初はケガでキャンセル)ことになるだろう。
マニー・パッキャオ(比)と同じ、ゼネラルサントス市出身。ノニト・ドネア(比)から、ボクシングの手ほどきを受けたこともある。
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