OPBF・東洋太平洋ライト級タイトルマッチ。チャンピオン加藤善孝(角海老宝石)選手、2度目の防衛戦は、11日・後楽園ホールで行われた。
挑戦者は中谷正義(角海老宝石)選手。6戦全勝(5KO)。
「中谷君はいい選手ですよ。初めて見た時、ビックリしました」(元王者佐藤 修 氏)という声もあり、挑戦者の前評判は高かった。
藤本京太郎後援会の 堤 裕貴氏が”君が代”を斉唱。
チャンピオン陣営、角海老グループ総帥・鈴木正雄氏。
挑戦者陣営には元2階級制覇王者・井岡弘樹氏が駆けつけた。
そして、現役世界王者井岡一翔(井岡)選手。中谷選手とは、興國高等学校時代の同級生で、共に全国大会に出場した仲。
試合開始。身長、リーチで上回る挑戦者が、得意の左ボディを交えたコンビネーションで初回をリード。
懐の深い挑戦者に対し、王者はいきなりの右を飛ばして形勢逆転を図るが、長続きしない。
ジャブ、ボディ、アッパーと、180センチの長身を活かした多彩な左で、中谷選手が試合をリード。
第4ラウンド終了時のスコアは、38-38、39-37、39-37で、ジャッジ2者が挑戦者・中谷選手にリードを与えた。
王者も打って出るが、その攻撃は単発に終わる。
挑戦者がややペースダウンした第7ラウンド。加藤選手の右がクリーンヒットすると、中谷選手の膝はキャンバスすれすれに落ちかける。
しかし、ラウンド終了ゴングに救われた。王者優勢。
試合の流れは一進一退。
そのなかで、中谷選手が手数でやや優勢かという展開が続く。
8回終了後のスコアは、ジャッジ3者共に77-75で挑戦者リード。
挑戦者は偶然のバッティングで2箇所に渡りカット。出血に悩まされた。
ラストラウンドは両選手、激しく打ち合った。
試合を終え、互いの健闘をたたえあう。
そして判定は、中谷選手へ。新チャンピオン誕生!。
スコアは、116-112、116-112、114-114の2-0。
WBC、WBO共に世界10位にランクされる加藤選手を破ったことで、世界入りも確実となった中谷選手は、「世界王者を目指す」とキッパリ。
好センスを持つ新王者の今後に期待。
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