18戦17勝(17KO)の強打を誇る元OPBFスーパーフェザー級王者で、IBF世界同級6位にランクされる仲村正男(渥美)選手が、タイライト級2位ファーサンハン・ポーラースア(タイ)を相手にノンタイトル8回戦に出場(昨年、大晦日)。
2011年5月、ロナルド・ポンティージャス(比)にまさかの初回KO負けを喫しOPBF王座陥落。1年のブランクを経て再起を果たした仲村選手は、現在5連続KO中。前戦ではIBF世界同級14位にランクされていた、ファーサイ・サックリーリン(タイ)を僅か100秒で粉砕している。
初回。左ジャブが冴える仲村選手は、早くもファーサンハイを圧倒。
強打でタイ選手を追い込んでいく。
初回KOこそ逃れたファーサンハイだったが、試合の結末は早い。
第2ラウンド、仲村選手の左フックで最初のダウン。
辛くも立ち上がったファーサンハイに、仲村選手は容赦のない連打を畳み掛ける。
ラストは右ストレート。
タイ選手は派手に足を跳ね上げてキャンバスへ倒れこみ、試合はストップ。
TKOタイム2回2分11秒。
戦績を18勝(18KO)1敗とした勝者は、「来年は世界戦にまず出たい。世界チャンピオンになって夢をかなえたい」と意気込んだ。
仲村選手の実父富男氏は、スパイダー根本(草加有沢)選手の持つ日本フェザー級王座挑戦(2度)経験を持つ元日本ランカー。興國高校時代は全国高校選抜大会、国体優勝。この日メインを張ったWBA世界Lフライ級王者井岡一翔(井岡)選手は、高校の1年後輩にあたる。
3日(日本時間4日)、米ミネソタ州ミネアポリスで行われたIBF世界Sフェザー級タイトルマッチは、王者アルジェニス・メンデス(ドミニカ)が、同級1位のランセス・バルテレミ(キューバ)に2回KO負けで王座を追われた。新王者バルテレミは、20戦全勝(13KO)。