WBA世界Sフライ級は正規王者清水智信(金子)の他に、暫定王者テーパリット・シンワンチャー(タイ)を正規王者に格上げ。12月7日、大阪で同級1位亀田大毅(亀田)選手とタイトルマッチを行う。5月1日に暫定王座を獲得していたテーパリットは、7ヶ月ぶりの試合にかかわらず正規王者昇格という、ラッキーボーイ。
「WBAからすると、これはケガをした正規王者に対する優遇措置なんですよ。一応、清水選手は、今回のテーパリットvs大毅戦の勝者と戦うことと発表されています」(山田純夫氏)
「一応って?」
「それは清水選手のケガが、いつまで長引くかわからないからですよ」
「それにしても、アッという間に暫定王座決定戦が決まるとは驚きました。しかも、サルガドはエディの選手ですからね」
「アチャー」(^o^;)
エディ・レイソノ。日本で行われる亀田興毅、大毅選手のチーフセコンドを長年務めてきているメキシカンの顔はご存知の方も多いだろう。ゴールデンボーイ・プロモーションと契約を交わす、メキシコ人気NO.1選手、WBC世界Sウェルター級王者サウル・”カネロ”・アルバレスを擁す、カネロ・プロモーションの代表である。
9月24日(現地時間)、メキシコ・コスメル。初めての海外遠征試合に挑んだ亀田大毅選手は、ラウル・イダルゴ(メキシコ)に初回KO勝ちで、元世界王者の貫禄を示した。これには当地でライセンスを獲得し、セコンドについた実父史郎氏もニンマリ。
そしてこの日、同じリングでメイン格で登場したのが、12月10日暫定王座決定戦に出場するWBA7位ホセ・サルガド(メキシコ)である。
22歳のサルガドは、27勝(24KO)1敗。この敗戦は2年前、WBCユース王座を賭けた戦いでファン・ホセ・モンテス(メキシコ)に2回KO負けを喫したもの。その後、指名挑戦者としてWBC王座に挑んだモンテスは、メキシコの”ガッツ石松”、トマス・ロハスに11回ストップ負けを喫している。
サルガドと暫定王座を争うWBA世界バンタム級4位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)は、12勝(7KO)3敗1分の29歳。10月に元WBA世界Sフライ級暫定王者ラファエル・コンセプシオン(パナマ)に勝ち、このチャンスを掴んだ。
WBA世界Sフライ級暫定王座決定戦は、カネロプロモーション主催で12月10日(日本時間11日)メキシコ・コスメルで開催される予定。
「史郎さんは、この暫定王座決定戦に怒りますかね」(^-^)/
「いや、それは知りませんけど」(^_^;)
「これ、わかる人から見たら、絶対しっくり来ないですよ。サルガドは7位ですからね。それに、エディとは」(^_^;)
「単なる偶然なのかは知りませんけど、日本のファンは絶対納得しないと思いますよ」
金子ジム・金子健太郎会長は、亀田プロモーションに対する処罰を含めた要望書を提出。日本ボクシング界から永久追放処分にある大毅の実父・史郎氏が、今月のWBA総会で清水選手の休養扱いと大毅戦の正規王座戦昇格を要請し、承認されたことを「自分勝手な許し難い暴挙」と非難している。
「しかしまァ、こんな暫定王座乱発。世界的にはどう見られているんですか?」
「そりゃあダメに決まってますよ。ここまでやっちゃったら、海外でも批判続出してますよ」
「当たり前ですよね」
WBA問題。たくさんのコメントありがとうございます。
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