WBO世界ミドル級タイトルマッチ。王者デメトリアス・アンドラーデ(米)vs同級8位アルツール・アカボフ(ロシア)。1月18日(日本時間19日)、米・ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン・シアター。アンドラーデアは王座獲得から、約3ヶ月でV1戦を迎えた。26戦全勝(16KO)。
2度目の世界挑戦となるアカボフは、19勝(8KO)2敗。
試合開始。
サウスポー同士の一戦は体格で上回る王者が、長い距離からのジャブ、ワン・ツーで立ち上がりから主導権を握った。
いつになく積極的な攻撃を見せたアンドラーデだったが、決定的場面を作ることは出来ない。
第9ラウンド。ようやくアカボフの左右フックがヒット。しかし、アンドラーデは固いディフェンスで後続を許さず。
10回には挑戦者が右目上をカット。何とかフィニッシュに持ち込みたい王者は攻勢をかけたが。
このまま判定勝負かと思われた最終ラウンド。残り僅かのところでアーサー・マーカンテJr(米)主審は、唐突に試合をストップ。アカボフは大いに憤慨したが、王者のKO防衛となった。TKOタイム12回2分36秒。
11回までのスコアはアンドラーデが大きくリードしていた。WBOスーパーバイザーは、エドガルド・ロペス(プエルトリコ)。
V1に成功したアンドラーデに対し、WBOフランシスコ・バルカッセル会長は、薬物検査陽性で王座を放棄した前王者ビリー・ジョー・ソーンダース(英)が次の指名挑戦者になることを示唆。エディ・ハーンはソーンダース戦を実現させたい構えを見せているが、フランク・ウォーレンは、ソーンダースの次戦は4月に英国で戦うとしており、今後の動向が注目される。