WBO世界スーパーフライ級王座決定戦。同級1位ドニー・ニエテス(比)vs同級3位井岡一翔(SANKYO)。2018年12月31日、中国・マカオ、ウィンパレス。互いに勝った方が4階級制覇達成となる大一番。戦前の予想では若さで勝る井岡選手(29歳)が、36歳のニエテスを押し切るのではとの見方が強かった。
ニエテスはここ14年間負けを知らない。
ベルトを持つのはレオン・パノンチーヨ(米・ハワイ出身、タイ在住)WBO立会人。
TBS解説席には内山高志(ワタナベ)、内藤大助(宮田)の両元王者。
主審はロバート・バード(米)。試合開始。
試合はジャブの差し合いからスタート。
ニエテスは回転の速い連打を飛ばす。
ニエテスは巧みなディフェンスで井岡選手の攻撃を交わした。
終盤戦のスタミナを心配されたニエテスだが、この日は最後までよく動いた。
試合終了。
勝者はニエテス。
公式スコアはレヴィ・マルティネス(米)118-110ニエテス、サミュエル・ニエト(パナマ)114-1112井岡選手、パトリシア・モース・ジャーマン(米)116-112ニエテスのスプリット。
4階級制覇達成、14年間負けを知らないニエテスは、42勝(23KO)1敗5分。試合後、新王者はバンタム級へ上げる意思はなく、今後はWBC世界同級王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、元王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)らとの対戦を希望。スーパーフライ・シリーズをプロモートするトム・ロフラー(右から二人目)の、今後のマッチメークが注目される。