前WBO世界ライトフライ級チャンピオン田中恒成(畑中)選手が、9月24日に名古屋でWBO世界フライ級タイトルに挑戦。田中選手はワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に並ぶ世界最速タイ記録となる、12戦目での世界3階級制覇を目指す。同級王座は王者の木村 翔 (青木)選手が、7月27日に中国・青島で4位フローイラン・サルダール(比)を相手に2度目の防衛戦を行うことが決まっており、その勝者に挑戦という事になる。
昨年7月に中国の国民的英雄、五輪2大会連続金メダリストのゾウ・シミンから王座を奪った木村選手は、前王者陣営にオプション契約を握られており、木村選手との再戦を目指してたゾウの眼疾による引退騒動もあり、中々試合が決まらなかったという事情もあるが、昨年大晦日には元WBC王者の五十嵐俊幸(帝拳)選手との指名試合に9回TKO勝ちしている。
ようやく決まったV2戦に勝利すれば、具志堅用高(協栄)選手の現役時代同様に、指名防衛戦期限から逃れずに田中選手との防衛戦に挑むことになった木村選手だが、まだまだ謙虚で貪欲なファイティング・スピリッツは失われておらず、国内、世界的にも知名度では上を行かれる田中選手との対戦では、もっと力を発揮出来そうな部分を持ち合わせていると感じる。
この世界、先をみることに夢中になると落とし穴にはまることが多いだけに、木村選手、まずは目の前のサルダール戦に集中。そして、田中選手との下剋上ファイトに挑んでもらいたいものだと思います。田中選手も、記録云々よりも日本人選手には意地でも負けられないはず。木村vs田中の実現が楽しみです。
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